- 「あと1年で任期が終わるけど、仕事どうしよう…。」
- 「大学院で身に付けたスキルを活かしたいけど、そんな企業あるのかな?」
- 「会社での就業経験がないけど、転職ってできるのかな?」
と悩むポスドクや研究者も多いのではないでしょうか。
任期付きのポストで不安定な生活を強いられ、民間企業への転職を考える人もいます。
ただ、転職活動の経験がなかったり、自分に合った企業を探せるかもわからなかったり、大変なことばかりですよね。
そこでおすすめなのが「アカリク転職エージェント」
ポスドクや研究者の転職について長年積み重ねられたノウハウを持っており、転職の相談から面接の対策までサービスが充実しています。
転職活動に悩んでいる人もこれから始める人もまずは登録をしてみましょう。
この記事ではアカリク就職エージェントについて徹底的にご紹介していきます。
アカリク転職エージェントの特徴を解説
まずは、アカリク転職エージェントの特徴を紹介します。
ポスドクや研究者に適しているって本当?
アカリク転職エージェントに掲載されている求人には次のような職種があります。
- アプリケーション開発エンジニア、ネットワークエンジニア、データサイエンティストなど
- 電気、機械、化学の設計や生産管理、研究開発など
- IT、経営、財務などのコンサルタント
- 営業、経営企画、デザイナーなど
総合型の転職エージェントと異なり、ポスドクや研究者向けに特化した求人情報が多く掲載されています。
いずれも専門的な知識を求められる職種であり、ポスドクや研究者のように経験のある人をサポートしてくれる転職エージェントです。
また、「企業では好きな研究テーマを選べなかったり、成果がでなければ途中で中断したりするんじゃないの?」と企業の研究に対してネガティブな印象を持っていませんか?
確かにアカデミックに比べると研究の自由度は下がります。
しかし、サポートしてくれる転職支援コンサルタントの中には大学院卒やポスドク経験者もいるため、丁寧なヒアリングを行ったうえで研究内容やアカデミックの経験を活かせる求人を紹介してもらうことができます。
掲載されている求人の給与帯は?
アカリク転職エージェントに掲載されている求人の給与帯は、300万円から1,000万円以上になるものまで幅広くあります。
特に、企業が求めるスキルと自身の経験が合えば年収が高くなるため、ポスドクや研究者の間から特殊な装置やCAD、プログラミングの経験を積んでいると転職がうまくいく確率が上がります。
アカリク転職エージェントが年収の交渉もしっかり行ってくれるため、「もう少し年収高くならないかな」ということも恥ずかしがらずに伝えましょう。
ポスドクや研究者の多くが研究開発職を希望すると思いますが、年収の相場はおおよそ400万円から600万円程度になると予想されます。
ポスドクの平均年収が200万円から300万円と言われていますので、大幅な給与アップが見込まれます。
正社員になれる?気になる雇用形態は?
2021年5月現在、一部契約社員の求人もありますが、アカリク転職エージェントに掲載されている求人のほとんどが正社員での雇用です。
正社員のため福利厚生が整っており、完全週休2日制や有給休暇、残業手当などもしっかりしています。
ポスドクや研究者の中には任期があったり残業や休日出勤に手当が出なかったりしますが、生活に不安を抱えている人がいれば一度民間企業への転職を考えてもいいのではないでしょうか。
アカリク転職エージェントを利用するメリット・デメリット
アカリク転職エージェントの特徴を紹介しましたが、メリットとデメリットをまとめます。
メリット
- 大学院卒のエージェントがカウンセリングや企業への推薦、履歴書や面接の対策など転職活動をトータルでサポートしてくれる
- ポスドクや研究者の経験を理解し、希望に沿った求人を紹介してくれるため、総合型転職エージェントよりも効率よく進めることができる
- アカリク転職エージェントに掲載されている企業は大学院卒の採用に積極的であるため、マッチングしやすい
デメリット
- 特化型のエージェントであるため、求人幅が狭い
- 文系大学院の求人は少ない
特化型のメリットでもありデメリットとなるのが求人数の少なさです。
2021年5月現在602件の求人情報が掲載されていますが、総合型のサイトに比べると数は少ないです。
しかし、これらの求人はポスドクや研究者向けにアカリクが厳選した情報が掲載されているため、総合型のサイトで一から探し始めるよりも希望に合ったものが見つけやすいです。
非公開となっている求人もあるため、エージェントと綿密なヒアリングを行ったうえで適切な求人情報が提示されます。
また、求人情報のほとんどがITや電気、機械、化学の分野ですが、文系の大学院卒に対する転職のノウハウも蓄積されているため、一人で転職活動するよりもプロのサポートがあれば安心して進めることができます。
文系大学院卒向けのイベントも開催されており、企業とコンタクトをとる機会にもなります。
アカリク転職エージェントの口コミや評判は?
実際にアカリク転職エージェントを使った人の声を見てみましょう。
「よかった!」という口コミ
特にアカリクさんの方は、その場で簡単な質疑をして、その回答から自分に合った職種をいくつか紹介してくれたりと、個人的には好印象でした。
リクナビさんからはES・面接対策資料を頂きました。
まだ初めの段階ですが、正直登録するだけしてみた方がいいかなという感じですね。— 椿(猛虎魂)@新社会人博士提督 (@skdddddd) February 5, 2020
ポスドクや研究者に特化しているため、ヒアリングが丁寧であると評価されています。
無料で受けられるサービスなので、まだ転職を考えていない人も経験や経歴から今よりも合った企業が見つかることもあるかもしれません。
「悪かった…。」という口コミ
アカリクな〜、文系向けの仕事がねンだわ
宇宙物理だとしたら、例えばだけど、航空業界への転職はいかがでしょう?— 今週の輝けないワセジョ (@oscuro_45) May 4, 2021
やはり文系向けの求人情報が少ないことは否めません。
総合型のサイトにはアカリク転職エージェントに比べると多くの求人情報が出ているため、総合型と特化型を兼用し、求人は総合型でノウハウは特化型で情報取集するといいでしょう。
アカリク転職サイトに実際に登録してみた!
登録や登録後の手順を確認しながら、筆者が実際に登録してみて感じたことを時系列順に紹介します。
「登録→エージェントからの連絡→面談書類選考→面接・内定」という順番で進んだそうです。詳しく見ていきましょう。
1. 登録
まずは、無料登録を進めましょう。
氏名、生年月日、連絡先、研究分野、研究内容(200字)、学歴・職歴、希望職種を入力すると登録が完了します。
登録の段階で200文字も研究内容を書くことに驚きました。
ポスドクや研究者の研究内容や経歴を重視してくれている証拠ですね。
2. エージェントから連絡
登録が完了すると、担当のエージェントから面談日について連絡が来ます。
面談の日時が決まると、面談日までに履歴書と職務経歴書を準備するよう指示があります。
アカリクWEBに登録していると、サイト上でこれらを作成することができます。
しっかりとした例文も準備されているため、フォーマットに従って入力していくと簡単に履歴書と職務経歴書が完成します。
研究テーマや研究内容、研究を通じて得た能力・知見を書く欄が大きいため、これまでの経験やスキルを十分にアピールすることができます。作成した履歴書はExcel形式でダウンロードでき、Excelでも編集できるため、応募の際にすぐに使えるのは便利ですよね。
3. 面談
面談はSkypeを用いて行いました。
面談では、
- 研究内容、研究で身に付けたスキル
- 研究を進める中で苦労したこと、頑張ったこと
- 企業を選ぶうえで重視する点(業務内容、勤務地、年収など)
についてヒアリングがありました。
理想的な転職ができるように事前にこれだけは譲れない条件は細かく決めておきましょう。
面談を終えると、希望に合った求人情報を複数紹介されます。
その中から、選考を進める企業を選び、エージェントを介して応募します。
筆者の場合、1回目の紹介では幅広いジャンルの求人を紹介してもらいました。
そこから興味のある企業を3件選び、うち2つは選考に進めました。
また、興味のある企業に似た求人情報も追加で教えてくれるため、希望に近い企業にたどり着くことができます。
4. 書類選考
事前にエージェントが履歴書や職務経歴書の添削を行ってくれます。
筆者は転職活動が初めてだったため、履歴書や職務経歴書の書き方がわかっておらず、焦点の定まっていない内容となっていました。
エージェントからは、企業の理念と自分の研究への姿勢を照らし合わせる、また身に付けたスキルをどのように活かすか臨場感のあるように書くなど、細かな修正を受けました。
転職活動のプロによる修正を踏まえて、これまでに行ってきた研究をアピールできるようになるため、アカリク転職エージェントに登録した際は利用しましょう。
5. 面接、内定
書類選考に通るといよいよ面接。
転職ではおおよそ2~3回の面接を行います。
アカリク転職エージェントには過去に転職した人のフィードバックが残っているため、企業によってどのようなことが聞かれるかといった情報がたくさんあるので、参考になります。
面接練習にも対応してくれるので、エージェントと予行練習を行ったうえで面接に挑むことができました。
面接に通ると内定です。
企業から年収や待遇などの条件が提示されるので、納得できれば承諾します。
納得いかない点がある場合、エージェントが対応してくれるためすぐに相談しましょう。
まとめ
この記事では、アカリク転職エージェントの評判と実態を紹介しました。
- アカリク転職エージェントはポスドクや研究者に特化した転職支援サービス
- ほとんどが正社員の雇用であり、年収は300万円から1,000万円以上まである
- 特化型のため求人の幅は狭いが、厳選された情報が掲載されている
- 文系の大学院卒向けの求人は少ないが、ノウハウが蓄積されているためまずは相談
転職活動では、自分に合った企業を探すことが重要です。
また、研究内容やスキルと活かしたいと思う人も多いはずです。
アカリク転職エージェントは総合型に比べると求人数は少ないですが、アカデミックの経験にも理解があり、それを求める企業を紹介してくれます。
会社への就業経験がない人も、無料で充実したサポートを受けることができるため、安心して転職活動に臨めますよ。
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