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医学研究者のなり方 医学部出身者以外でもなれる?

医学研究者の仕事
  • 「医学の研究にあこがれて、是非ともやってみたい」
  • 「医学の研究ができるのはお医者さんだけ?」
  • 「理学部生なんだけど、医学研究ってできるの?」

医学に関係した研究を行う「医学研究者」ですが、医学部出身者以外でも進む方法があります。人の病気を治す「医学」に貢献できる可能性のある「医学研究」、やってみたいという人もいますよね。

この記事では、医学研究者になるための学部、実際の医学研究の始め方について解説していきます。医学研究に携わりたいという方の参考に是非していただきたいです。

医学研究者に進める学部

医学研究とは文字通り医学に関連した研究ですが、一言で医学研究と言ってもその内容は多岐に渡ります。まず大きく分けて基礎医学研究と臨床医学研究に分かれます。基礎医学研究にも、分子生物学、遺伝学、生理学、解剖学、免疫学、病理学、など様々な分野があります。

基礎医学研究に関連した研究ができる学部として、医学部/看護学部/薬学部/歯学部など、臨床医学に関連した学部以外にも、

  • 理学部
  • 工学部
  • 農学部

などがあります。

臨床医学研究に関しても、

  • 教育学部
  • 法学部
  • 経済学部

などが関連する分野があります。

しかし、基礎医学研究に比べると他学部の比重は少なく、臨床に関連する学部(医学部/看護学部/薬学部/歯学部など)が大部分を占める傾向にあります。

では、実際に基礎医学研究のどのような分野で、理学部/工学部/農学部の知識を生かしながら研究者として活躍できるのかを見ていきましょう。

理学部と関連のある医学研究の分野とは

理学部は、高校までに学んだ数学、理科などの知識を発展させて、自然科学の本質的な疑問を解明する学部です。人体の様々な細胞や臓器の働きを医学部では研究していますが、進化や発生の過程を辿る中で、より基礎的な研究(物質、原始生物や他の動物を用いた研究)を無視することはできません。

こういった場で活躍するのが理学部の研究室になります。

生物系の研究室では、原始生物、魚類や両生類、哺乳類など多くの生物種を用いた研究を行っており、体内の細胞の働きや、臓器の働き、発生過程における細胞の分化や遺伝子発現について研究し、ダイレクトに医学に通じるところがある分野となっています。

化学系の研究室でも、生体内の化合物の働きなどを解明する分野は、基礎医学研究に関連しています。

数学分野でも、生体内の様々な物質・細胞の動きを計算しシミュレーションする研究など、医学研究に通じる領域があります。

 

理学部と関連した医学研究の傾向として、生体内の何らかのメカニズムを明らかにする研究ということが見られます。

工学部と関連のある医学研究の分野とは

理学部が、主に高校数学や理科の知識から、自然科学の根本的な疑問を解明する学部であったのに対して、工学部ではそれらの知識を利用して物を創り出したり、新たな研究を行うための方法やシステムを開発する学問がメインとなっています。

「医工学」という言葉があるほど、実は医学と工学の研究には密接な関係があります。

具体的な例で言うと、心臓がどのように動いているのかを理学部で解明し、ヒト心臓の病気・治療法について医学部で研究が進んだときに、治療法となるペースメーカーや除細動器などのデバイスが必要になったとします。こういった機器を作るには、部品の作成や組み立て、回路の設計、プログラムの作成など、医学部や理学部にない知識・技術を取り入れる必要があります。

そういう場合に活躍するのが、工学部の研究室になります。

医療機器の開発以外にも、こういった機器開発のベースになる生理学の研究や、画像処理を用いた、CTやMRIなど画像診断の開発研究、情報系研究室によるプログラミングの研究などがあります。人工知能(AI)の開発に力を入れている大学も多く、AIを利用した画像解析や、次世代シークエンサーによる体内の網羅的遺伝子発現解析のプラットフォームや、解析のためにAIを用いたプログラミングの研究を行っている分野も近年人気となっています。

農学部と関連のある医学研究の分野とは

農学部というと、農業をイメージされる方も多いかも知れませんが、農学以外にも林学、水産学、畜産学、獣医学など、生物を扱うことも多い分野です。ヒト以外の医療を扱っていると言っても過言ではない分野です。

医学研究と関連のある分野というと、畜産学、獣医学などの多生物の医学分野に加えて、近年注目されつつある食品工学や栄養学なども有名です。

様々な栄養素や加工食品が人体に与える影響を解明したり、病気を予防できる健康食品の開発など、予防医学にも重きを置いている点などが特徴的です。

次は、これまでに紹介した学部から、医学研究の道に進むための方法についてお話しします。

理学部/工学部/農学部から医学研究に進むためには

理学部/工学部/農学部に入学してから、医学研究に興味を持ち、実際に医学研究を始めるにはいくつか方法があります。

医学研究を行っている、学部内の研究室に所属する

多くの場合、3年次から研究室に配属されますが、このタイミングでいまお話ししたような、医学研究と関連した研究を行っている分野の研究室に所属することで医学研究を行えます。

さらに修士・博士課程の大学院に進学することで、より高度な研究を行えるようになります。

医学部の研究室と共同研究をする機会も多く、途中から医学系の研究室に転向するケースもあります。

学部卒業後、医学部の大学院に進学する

学部卒業後、大学院進学を機に医学部内の研究室に所属して、修士および博士取得を目指す方法です。知人や研究内容の情報を活用して興味のある研究室を自分で探し出す必要がありますが、より臨床に近い研究ができる、研究室内に多数の医師がおり人脈が作れる、などのメリットがあります。

医学研究を行っている企業に就職する

卒業後、医学研究を行っている企業に研究職として就職するパターンです。

大きな企業に就職することがほとんどで、雇用や給料などの社会保障が安定するメリットがあります。ただし多くの場合、修士、ないし博士号が求められること、できる研究の自由度が高くないなどのハードルもあります。

まとめ

今回は、他学部に入学後、医学研究者になるための方法について解説しました。

一重に医学研究と言っても、様々な分野と関連があり、選択肢はとても多いですね。

見学などを気軽に受け入れてくれる研究室も多く、興味があればまずは見学に行ってみるのがよいでしょう。百聞は一見にしかずですね!



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