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【実態調査】国立大学・私立大学の給料と待遇を大暴露!非常勤は要注意!!

大学教員の仕事

研究者を目指している人の目標の1つに、「大学教員として定年まで働く」、つまり専任教員になる、ということが挙げられます。
もちろん自分の好きな研究をして、という前提はありますが、生活を成り立たせることを考えた場合、やはり専任教員を目指すことになりますよね。

では、専任教員になればどれくらいの給料が手に入るのでしょうか?また、非常勤講師の場合はどれくらいの給料なのでしょうか?
といっても、実は国公立大学と私立大学とでは給料・待遇ともに大きな違いがある場合もあります。

この記事では、国公立大学と私立大学の教員の給料と待遇について、データから見えてくることや私が実際に見聞きしたことについて大暴露しちゃいます!

国公立大学と私立大学の給料って?

まずは、専任教員の給料を見てみましょう。

文部科学省が集計している「学校教員統計調査」では、月額給料の集計結果が公表されています。最新の令和元年度のデータを基に、年収を設置主体別・職位別に計算してまとめました!

※単位は万円で示し、千円単位以下は四捨五入している。
※月額給与を基に計算している。なお、賞与は2ヶ月分×2回の計算。

教授・准教授は私立の方がやや高い

グラフからまずわかるのは、教授・准教授は私立の方が高いということです。私立大学の教授だと年収912万円ですので、なかなかいいですね。

しかも平均の数値なので、もっと高い人もいるということです。
まあ、ここでは国公立と私立の差もさることながら、教授と准教授の差の大きさにも驚かされますよね。

そして、国公立の教員は「みなし公務員」ですので、基本的に格差はほぼありません。なので、「国公立の中でもどこが給料が良いのか」を調べる意味はあまりないでしょう。そんな発想をする人もいないと思いますが・・・。
国公立の場合、たとえ私立に比べて給料が低くても、「国公立大学に勤務している」そのこと自体を誇りに感じるようです。まあ、低いといっても全然低くないんですけどね。

ここまで書くと「じゃあ私立には格差があるのか」という疑問がわくと思いますが、それについては後で解説していきます。

ちなみにですが、教授の平均年齢は58.2歳です。

世間で教授と同世代の人がどれくらいの年収を得ているかというと、大学卒・大学院卒の55~59歳の平均が522.9万円とのことでした(令和元年賃金構造基本統計調査)
こう見るとかなり高い給料をもらっていますね。

講師・助教・助手の場合は?

次に、講師を見ると意外にも差はあまりありません。
なぜなのでしょうね。

また、助教・助手になると私立の年収は、がくっと下がります。国立との差は100万にも及び、ただごとではありません。

こうしたことがなぜ起こるのかはわかりませんが、国公立は先に書いたように「みなし公務員」で、入職時や勤続年数の短い時期でもそれなりにもらえるような給与体系になっているのではないでしょうか。
そして、もしかしたら私立の方が勤続年数が給料にはっきりと反映される仕組みになっており、職位が上がると私立の方が高くなっていくのかもしれません。

私立大学における給料格差

先ほど少し触れた、私立大学間の格差の問題についてです。私立大学は、私が見聞きする限りでも格差が大きいです。

例えば、便利な立地にキャンパスがあり、学生からの人気が高く、規模の大きな私立大学ですと、講師や准教授でも国立大学の教授くらいの給料がもらえるところもあるようです。
逆に、不便な場所にあって大学間の競争があまりなく、その地域の人だけが通う、小さな小さな私立大学では、びっくりするぐらい給料が安いです。

グラフで示したのはあくまで平均ですので、高いところも低いところもあることを認識しておかなければなりません。

国公立大学と私立大学の待遇は?

では、待遇についてはどれくらい差があるのでしょうか?

待遇というのはなかなか数値化されにくい部分もありますが、国公立と私立の差というよりは、やはり大学の規模や文部科学省から回ってくる資金を含め、潤沢かどうかに左右されます。

 

私の知っているリアルな例を挙げてみます。

資金の潤沢な大学では、

  • 職位に関係なく教員は個室の研究室をあてがわれる
  • 各設備も最新
  • 大学から配分される研究費もばっちり
  • 休日は自分の自由に使える
  • 学内のきれいな厚生施設を使える
  • 手当がある
  • 休日やサバティカルが取りやすい

逆にそうでない大学では、

  • 地震が来たら怖いくらいに建物が古い。
  • 研究費がおこづかいくらいに少ない。
  • 休日に手当なしで出勤し、肉体労働をすることも。

特に大学教員は普段は授業や会議で忙しく、自分の研究をする時間がなかなか取れないこともありますので、休日が自分の自由になるかどうかは大きいと思います。

給料や待遇については公募の情報の中にすぐにわかる形では明記されていないこともあります。

応募したい大学に不安がある場合、もしそこに勤務する知人がいれば、聞いてみるのがよいかもしれません。

国公立大学と私立大学の非常勤講師は?

ここまでは専任教員のことについて書いてきましたが、非常勤講師の場合はどうなのでしょうか?

国公立大学と私立大学、それぞれ説明していきます。

国公立大学と私立大学の非常勤講師の給料は?

非常勤講師の給料については残念ながらデータありませんでした。

私の知っている範囲で解説しますね。

まず、給料については、専任教員と同じくやはり大学の特色に応じて格差があります。

国公立大学ではどこもほぼ変わらず、授業1回あたり9000円程度かと思います。ちなみにこの給料には授業準備や課題のチェック、試験・レポート採点なども含まれます。

私立大学では、有名大学・人気大学であれば割がよく、授業1回あたり10000円~12000円程度もらえます。大学によっては、受講生数の多い大講義などになれば人数に応じて給料が上がる(手当がもらえる)ところもあるようです。

国公立大学と私立大学の非常勤講師の待遇は?

一方、待遇についてはどの大学でもほぼ違いはないと考えて良いでしょう。
非常勤講師であれば研究室も研究費もありませんし、出勤しない日は休日扱いとなります。

もし直接影響を受けるような違いがあるとすれば、設備でしょうか。資金の潤沢な大学の非常勤講師になれば、きれいな教室で最新のパソコンで気持ちよく授業ができます。ついでに言うと、トイレもきれいです。

国公立大学と私立大学の給料・待遇まとめ

今回は、国公立大学と私立大学の給料と待遇について、データを見ながら解説&暴露してきました。

  • 教授と准教授の給料は私立の方が高い。
  • 職位の低い教員の給料は国公立の方が高い。
  • 大学の規模や資金次第で給料も待遇も格差がある。
  • 非常勤講師も給料の格差はあるが、待遇の格差はない。

人気の大学は資金があり、専任でも非常勤でもお給料で仕事ができます。応募する際に不安になったら、大学の人気度合いについても調べることをおすすめします!

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