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ポスドクから転職して後悔 転職失敗パターンにありがちな理由とは

ポスドク・非常勤講師の仕事

ポスドクとして働いていると、さまざまな不安や不満が生じます。

  • 「多忙すぎて自分の研究をする時間が取れない」
  • 「来年度も更新してもらえるかどうか、不安でたまらない」
  • 「このままで専任になれるかどうかわからない」
  • 「年収が低すぎて将来のことを考えられない」

こうした理由で、民間企業に転職する人は多くいます。

しかし、時には転職に失敗することもあります。
業務内容や仕事の進め方、人間関係など、転職後に大きな不満が出てきてしまうこともあります。

この記事では、ポスドクから脱出したくて転職したが失敗だった・・・という実例をご紹介します。

理系から会計分野に転職し、後悔

個人ブログからの引用です。
(http://postdoc-tensyoku.link/tensyoku-005/)

バイオ系ポスドクをしていた研究者の転職事例です。

この研究者は、アカデミアの世界の不自由さから逃れるべく、メーカーに転職した経験がありました。

しかし、そこで米国公認会計士(USCPA)という資格を知ることになり、その魅力に取り憑かれ、資格取得を目指します。
それは、アカデミアから離れてビジネスの世界で生きていく上で「国際的な会計知識がある」というアピールができるという魅力でした。

結果、1年半ほどで4科目に合格し、さらに人手不足である会計監査の分野で内定をもらい、会計監査法人へ転職するに至りました。

ところが、監査法人での仕事はとにかくルール通りにすること、ルールに沿うことが100点であり、人と差をつけるにはルール通りにミスをなくした上でスピードを出す、というものでした。

この考え方が自分には合わず、転職失敗だと判断します。

後悔のポイント

もともと研究者をしていたので、「正解」のない世界で生きていました。

正解のない中で仮説と検証を繰り返すことを得意としていたのですが、転職後の監査法人ではその正反対の仕事をすることになります。

「資料を準備する」などのちょっとした仕事でも、自分で工夫をすることが許されず、ルールに従わなければなりませんでした。

結果、この考え方に違和感を抱くようになり、再転職を試みることになります。

失敗した原因は、憧れた資格を取りそれ活用することを重視してしまい、自己分析が不十分だったことでした。

この研究者は転職失敗についても、研究のように仮説を立てて検証を行い、結果を次に生かしていくそうです。

専門を生かして転職したが、職場に不満

発言小町からの引用です。
(https://komachi.yomiuri.co.jp/topics/id/895540)

バイオ系研究者の転職です。
この研究者は、厳密には博士号は持っていないのですが、非常勤研究員として4年ほど働いていました。

しかし、ポスドクとして働く中で心が折れてしまったところへたまたま似た分野の求人があり、飛びついて転職をしてしまいます。

転職先は似た分野ではありましたがそれまでの専門を生かす職ではなく、研究者としてのキャリアを捨て、未経験転職となりました。
専門について一から勉強し、また業務も初歩的な部分から覚え、無事に独り立ちするに至りました。

ところが、人間関係と待遇について辛い面があり、29歳という年齢からも、どうしてよいのかわからず追い詰められてしまいました。

後悔のポイント

転職後の仕事での問題は以下のような点です。

①人間関係が苦痛
家族経営のような小さな職場です。
上司はいい人だそうですが、それ以外の人との関係が辛いのでしょうか。
明確に書かれてはいませんが、地方ということもあって人間関係が近すぎるのかもしれませんね。

②仕事がハード
残業も多く、土日出勤もしているそうです。

さらに、仕事にやりがいも見いだせなくなりつつあるという状況です。

この研究者自身は、こうした点が問題だと指摘してもいますが、むしろ自身の性格を責めています。
「覚悟が足りなかった」「無駄にこだわりやプライドが高い」と評しており、そのせいで追い詰められてしまっています。

本当はもっと自分の専門性を活かせて、大手の職場でワークライフバランスが取れる、というのが理想だったのでしょう。
あるいは研究職のキャリアを継続させていけるような職がよかったのでしょう。

非常勤研究員から転職する際、「今いる場所から逃げたい一心」だったと振り返っているので、きっと研究員としての仕事が忙しく、判断力が低下した中で逃げ出してしまったのですね。

その後どうしているのかまではわかりませんが、専門性を生かした仕事に再転職して納得の行く仕事をしていることを祈ります。

専門性を生かせない

エリートネットワークからの引用です。
(https://www.elite-network.co.jp/voice/entry-46648.html)

バイオ系のポスドクの転職の話です。

彼は、ポスドクから、一度は知的財産関連の職に就きました。
ここでは研究経験を生かした仕事をしていました。

そして、仕事をこなせるようになった自信がついたことから、ステップアップを目指して転職をします。

ところがこの転職が失敗でした。
転職エージェントを利用して転職したのですが、求人票に書かれたいたものとは異なる業務ばかりをする羽目になり、専門性はまったく生かせない、「騙された」といえる状況でした。

その後、事業縮小にともなう配置転換でさらに馴染みのない業務をすることになってしまい、再転職を決意するに至りました。

後悔のポイント

ここで起こった問題は、「求人票と実際とが異なる」という問題です。
実際、たまに起こるようですね。

そして彼の場合、転職時に大手転職エージェントを利用したのですが、このエージェント選択が間違っていたと振り返っています。

大手の転職エージェントの場合、求職者と企業とのマッチングが人の手はなく機械的に行われており、それが今回のミスマッチを生んでしまったと考えられます。

企業にも合う、合わないがあるように、転職エージェントにも合う、合わないがあります。

もちろん、大手エージェントは紹介数は多いですし、機械的なマッチングによって成功する人もたくさんいます。

ただ、ポスドクの転職となるとそれだけではカバーできない面もあるので、複数のそれぞれ特徴の異なる転職エージェントを利用すること、そして自分に合う転職エージェントをみきわめることが重要ですね。

ポスドクの転職失敗まとめ

  • 憧れのある職と向いている職は異なる。自己分析が不十分だと、業務内容が好きであっても業務の性質に合わないことがある。
  • アカデミアから逃げ出したい時に、目先の求人に飛びつくのは安全ではない。
  • 待遇や職場の雰囲気など、事前に十分に確認する必要がある。
  • 転職エージェントが合っていなくてもミスマッチが起こり得る。

ポスドクでそれなりの年齢になってから転職に失敗すると痛手になってしまいます。自分にあった転職エージェントを見つけることがスタートですね。

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