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大学非常勤講師の掛け持ちはいくつまで可能? 都会と地方大学での違いも解説

ポスドク・非常勤講師の仕事

大学の研究者を目指す人の多くが最初に就く職が、大学の非常勤講師です。でも、最初はたった1コマから。もっとコマ数を増やして稼ぎたいと誰しも思うことでしょう。

コマ数が増えれば増えるだけ収入も増えます。

とはいえ、授業準備の時間もあるし、自分の研究に割く時間もあるし、増やせば増やすだけよいというわけでもありません。

いったいどれくらいのコマ数を持つのがよいのでしょうか?

この記事では、大学非常勤講師がいくつまで掛け持ちできるのか、解説。また、都会の場合と地方の場合についても考えていきます。

大学非常勤講師の掛け持ちの実態

まず、現在の大学非常勤講師の掛け持ちの実態を確認します。

掛け持ちの平均は?

大学非常勤講師のみをしている人のことを「専業非常勤」という言い方をします。
専業非常勤の方が掛け持ちをしている平均は表の通り。
ここでは「専業非常勤」という列を見てください。

画像引用元:http://www.hijokin.org/doc/index.html

非常勤講師の平均コマ数は9.2コマとのことでした。

4~6コマが20%、7~9コマが22%、10~12コマが21%と多くなっており、この数字は妥当なところでしょう。

驚くべきは、それ以上のコマ数を持っている人がいることです。しかも、専業非常勤だけがかなり多くのコマ数を持っています。22コマ以上とはとんでもない数字です。

これだけこなさなければ生活が成り立たないということを示していますね。

ちなみに大学非常勤講師をしている人は、大学非常勤講師だけをしている人だけではありません。
厳密には、他の職(塾講師など)もしているや、専任教員をしながら非常勤を持っている人などもいます。

授業に必要な時間

大学非常勤講師として授業をするにあたっては、授業準備や課題のチェックの時間なども当然ながら必要になります。

授業の前後に使う時間のデータがまとめられています。次の表を見てください。

画像引用元:http://www.hijokin.org/doc/index.html

非常勤講師だけをしている人(表の専業非常勤の列)は、平均2.8時間とやや少ない傾向にありました。
多くは30分~3時間ですが、0分や30分未満という人もいますね。

平均コマ数である9.2コマに対して平均2.8時間を使うとすると、授業時間(1.5時間)も含めると、授業に必要な時間の目安は
(1.5+2.8)× 9.2 = 39.56 となります。

約40時間の労働なので、残業のないフルタイム労働者と同じですね。

つまり、10コマ以上持つと、平均的な準備時間を使うとすると週労働時間は40時間を超える計算です。逆に、40時間以内に収めようとするならば、準備時間をどんどん削っていくことになります。

15コマ以上を持つ人は、推測になりますが、掛け持ちの大学数は少ないのでしょう。そして、例えば語学の授業や新入生向けのリテラシー系の必須科目など、複数のクラスに対して同じ授業を行う科目を受け持っていると考えられますね。

とはいえ、何コマ担当できるかは地域差もあります。

そこで次に、都会の大学の場合と地方の大学の場合とをそれぞれ考えます。

都会で掛け持ちするなら?

都会に住み、都会の大学で非常勤講師をする場合、どれくらい掛け持ちが可能なのでしょうか。

都会の大学への通勤

都会は、大学も多くあります。例えば首都圏を想定すると、少し歩く間に大学を複数通り過ぎる、と言っても過言ではないくらい、大学があります。

交通網も発達しており、駅から徒歩数分でキャンパスまで行けることが多いので、通勤には困りません。

非常勤講師自身も都会に住んでいるならば、複数の大学を掛け持ちしたとしても、どの大学へ通勤するにも片道1時間以内で済むことが多いです。

あるいは首都圏ではなく周辺のベッドタウンや家賃の安い地域に住んでも、大学間移動には1時間もかからずに済む場合もあります。

都会だと掛け持ちはいくつまで可能?

通勤時間が短いと、1日に複数校を回れます。

午前で1校、午後で1校回っても余裕はあります。平日は毎日教えるとして週10コマの計算になり、仮に平均的な授業準備の2.8時間を費やしたとしても、週労働時間は43時間と「働きすぎ」にはなりません。

もう少し稼ぎたい場合、午後に2校回ることもできます。すると週15コマの計算になります。授業準備が2.8時間だと週労働時間は64.5時間にも及びます。週末も授業準備に充てるか、極力少ない準備時間ならば15コマでも回せそうです。

しかし、週末を使わなければならないため、週10~15コマが上限になりそうです。

地方で掛け持ちするなら?

では、逆に地方に住み、地方の大学で非常勤講師をする場合、どれくらい掛け持ちが可能なのでしょうか。

地方の大学への通勤

地方は、まず大学の数が多くありません。都会のようにサテライトキャンパスが便利な場所に複数ある、ということもなく、大学はぽつぽつと点在するように設置されています。

そして、交通網も限られるため、都会のように電車移動と徒歩移動で簡単にキャンパスにたどり着けるわけではありません。公共交通機関を用いるならば、本数の多くない路線バスを利用します。あるいは、大学がバスを準備していることもあり、それを利用することもできます。

しかし、地方の大学に勤務する非常勤講師の多くは車を持っており、車で移動することが多いでしょう。掛け持ちをするならば車の方が圧倒的に便利です。

地方だと掛け持ちはいくつまで可能?

地方で掛け持ちをするとなると、多くの大学が自宅から遠かったり、大学同士が離れていたり、という状況になります。

午前で1校、午後で1校回るのが限界でしょう。つまり、週10コマです。日によって午後に2校入れられるかもしれませんが、毎日は厳しいでしょう。

頑張ってもせいぜい12~13コマぐらいが上限になりそうです。
それでも週労働時間は50時間を超えます。

都会だと、電車移動をする間などは授業準備や自分の研究に充てることもできますが、車を運転している間はそういった作業ができないため、どうしても自宅に帰ってからしか授業準備ができません。

そう考えると帰宅後の授業準備が夜遅くまでかかってしまうので、それ以上コマ数を増やすことは難しいと考えられます。

大学非常勤講師の掛け持ちまとめ

  • 大学非常勤講師の持っている平均コマ数は週9.2コマ。15コマ以上の人もいる。
  • 授業準備は1コマに対し、平均2.8時間。
  • 都会の大学に通勤するならば、週15コマほどが上限。
  • 地方の大学に通勤するならば、週10コマほどが上限。頑張っても12~13コマ程度。
  • 都会と地方では大学の数や交通網の発達の程度が異なり、持てるコマ数に影響する。

大学非常勤講師は、掛け持ちをしなければ生活していけません。

コマ数を増やすことができれば収入も増えます。

が、根本的に非常勤講師の処遇が改善することを期待します。



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