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ポスドクは転職すると年収は上がる? 民間企業とアカデミアの違い

ポスドク・非常勤講師の仕事

ポスドクから民間企業への転職を考えている人は多くいます。
その理由として上位にランクインするのが、年収が低いこと、そしてそれにより生活が不安定であることです。

しかし、民間企業に転職すれば本当に年収は上がるのでしょうか?
あるいは、生活は安定するのでしょうか?

この記事ではまず、ポスドクと民間企業に勤める会社員の年収をデータに基づいて比較します。
さらに、ポスドクが専任教員を目指した場合と民間企業に転職した場合の将来的な状況も予想しながら比較します。

ポスドクは転職で年収が上がる?

ポスドクは民間企業に転職することで年収が上がるのでしょうか?

結論としては、上がる可能性は十分にあります。

場合によっては、転職後すぐには年収が上がらないかもしれませんが、勤続年数が長くなると生涯年収は上がる可能性が高いです。

 

これはどのような理由によるのでしょうか?

データを見て比較・解説していきます。

 

ポスドクと民間企業、年収データ比較!

ポスドクの気になる年収データについてお話します。

科学技術政策研究所が2008年に行った調査によれば、ポスドクの平均月収は306,000円です。
参考元:科学技術・学術政策研究所ライブラリ

ここから、年収は単純に12倍して367万円と計算されます。
これは賞与等が支給されないためです。

分野別に見ると、最も高いのは工学系で396万円、低いのは人社系で255万円です。
人社系で低くなっているのは、無給のケース(無給研究員)が含まれているためです。

年齢別では、30歳未満が336万円、30~34歳で365万円、35~39歳で395万円、40~44歳で390万円でした。

民間企業の年収はどれくらい?

では、民間企業に勤める同年代の年収はどれくらいなのでしょうか?
国税庁による令和元年度の「民間給与の実態調査結果」を示します。

(引用元:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/minkan.htm)

男女差がかなり大きいですが、ここでは性別の話は置いておき、全体の平均に着目します。

ポスドクの年齢に相当する部分を確認すると、25~29歳で369万円、30~34歳で410万円、35~39歳で445万円、40~44歳で476万円です。

年齢が上がるにつれて確実に額が大きくなっていますね。

ポスドクと民間、年収比較

先ほどの年齢別の平均年収をグラフにしてみます。

(単位:万円)
民間の方が常に給与が高いのは一目瞭然ですね。
これを見ると、ポスドクは転職して年収を上げることができそうです。

また、年齢が上がるにつれて、少しずつですが差が大きくなっているのもうかがえます。
ポスドクは400万弱というところで頭打ちかもしれません。

ただし、あくまで平均での話になりますので転職の際はご注意ください。

ポスドクの給与が低い一因は、大学の運営が厳しいということにあります。人件費にあまり資金を割けない、ということですね。

また、大学の直接雇用ではないポスドクはより低くなる傾向にあります。
ポスドクは、大学に直接雇用されている場合と、そうではなくプロジェクトに雇用されている場合とがあるのです。

大学に直接雇用されていれば大学の規定に沿って給与が決定されます。

しかし、プロジェクトに雇用されている場合はそのプロジェクトの代表者が給与を決定することが多く、その場合は給与が低くなりがちです。

獲得した研究費の中から人件費にあてる額を減らせば、その分研究に使えるというわけです。
なかなか厳しいものがありますね。

ポスドクの将来、民間企業勤務の将来

最後に、ポスドクから大学教員を目指した場合のその後と、民間に転職して勤務し続ける場合のその後を考えます。

ポスドク

まず、ポスドクは契約期間が定められており、契約更新の回数も限られています。
そして、社会保険や賞与等もない、非常に不安定な状態にあります。

運良く大学の専任教員になれた場合を想定します。

あくまで平均ですが、助教・講師で600万円程度、准教授で700万円以上、教授で800万円以上の年収が見込めます。
どの大学でも、職位が上がれば年収も上がりますが、職位が上がらない場合でも昇給のチャンスはあります。

そして、専任教員になれば保障された身分となり、生涯年収も十分得られます
自ら退職したり問題を起こさない限りは職を追われることもありません。

しかし、専任教員に採用されるのは狭き門です。

ポスドクを複数渡り歩くことになれば、年収が低い期間が続くことになってしまいます。

民間企業

民間企業の場合、正社員であれば定年までの年収や身分も保障されています。

よほどのことがない限り、職を失うこともありません。
社会保険もきちんと整備されています。
賞与は企業規模や業績によるところがありますが、ある程度もらえます。

勤続年数に応じて基本給が上がる仕組みになっているところが多いです。
さたに役職につけばそれに従って基本給が上がったり、手当も増えたりするので年収は右肩上がりです。

ポスドクと民間、将来の比較

とすると、ポスドクの期間が長引けば長引くほど、その一年の年収も低く、将来的に生涯年収も低くなります。

早めに転職して民間企業に移り正社員になれば、その時点でポスドク時代より少し高い年収を手に入れることができます。
それだけでなく、将来的に生涯年収も上がると考えられますね!

ポスドクの転職と年収まとめ

  • ポスドクは民間への転職で年収が上がる可能性がある!
  • ポスドクと民間、同年代の年収を比較すると民間の方が高い
  • 年齢が上がるにつれて、ポスドクと民間の年収は差が大きくなる
  • 専任教員になれれば高い年収が得られるが、なれる人はごく一部
  • ポスドクから早めに民間に移れば、ポスドクを長く続けているより生涯年収もアップする見込みがある

ポスドクの年収はやはり民間に比べて低いです。今の年収だけでなく生涯年収にも影響するので、家族のことや老後のこと、考えるべき点は多いですね。



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