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40代ポスドク研究者が民間企業に未経験転職で成功するための方法

ポスドク・非常勤講師の仕事

大学院で博士課程を修了した若手研究者で、いきなり専任教員になれる人というのは非常にまれです。
彼らは多くが、まずポスドクや非常勤講師などの職に就きます。

ところがこのポスドクという職は基本的には3年や5年の任期付きで、契約期間が終了すると仕事がなくなってしまいます。
中には、ポスドク職を渡り歩く人もいますが、それが長期に渡ると将来が見えなくなり、転職したくなることもあります。

では、40代でポスドク研究者だった場合、未経験転職は可能なのでしょうか。
理系と文系ではまた事情が異なります。理系では企業の研究者という選択がありますが、文系の場合はどのような転職の方法があるのでしょうか。

この記事では、文系の40代ポスドクが民間企業に未経験転職できるのか、そして転職するための方法について解説します。

40代ポスドク研究者は民間企業に未経験転職できる?

結論から言うと、文系の40代ポスドク研究者も未経験転職は可能です!
というのは、意外かもしれませんが、40代ポスドクには民間企業で生かせるスキルが備わっているからです。

例えば、プレゼンスキル、執筆スキル、そして研究で培ってきた専門スキルです。
こうしたスキルをアピールして活用できれば転職のチャンスは十分にあります。

ただ、転職先をうまく選ばないとせっかく選んだ仕事が長続きしない、ということになりかねません。

そこで、40代ポスドクができるだけ失敗せずに転職をするための方法をお伝えします。

40代ポスドク研究者が民間企業に未経験転職する方法3つ紹介!

40代ポスドクで未経験転職を成功させる方法です。

自分の活かせるスキルや分野を把握し、職種や業種を選ぶ

これまでに研究者としてしか働いてこなかった・・・と思うかもしれませんが、企業に役立つスキルは必ず身についているはずです。例を挙げてみましょう。
40代ポスドクの持っているスキルにはどんなものがあり、それぞれどんな職種や業種に生かせるのでしょうか?

まずは例を挙げて列記してみます。

プレゼンスキル 営業職など
執筆スキル 編集など出版業界
専門スキル ・文学や哲学→出版業界
・経営学→起業や経営コンサルティング
・社会学→リサーチ会社
・政治学→自治体
・教育学・語学スキル→学習支援業

ポスドクをしていたら自然と身についているスキルですね。これらをどう活かすのか、具体的に解説していきますね!

プレゼンスキル

まずは、プレゼンスキルです。研究者は必ず学会発表をしたり、ポスドクとして誰かに対して研究報告をする機会があります。
プレゼンそのものの勉強や練習はそこまでしていなくとも、自分の研究成果をわかりやすく伝えるための工夫は凝らしてきているはずです。

スライドでの伝わりやすさ、読みやすさ、重要なポイントの伝え方、話し方、などがきっと企業でも役に立てることができます。

プレゼンが役立つ職種の筆頭は営業ですが、他にも多くの職で自分の考えをある程度の人数に伝える技術は社内外を問わず必要なものになるでしょう。

執筆スキル

ポスドクが、プレゼンスキルと同じくらいあるいはそれ以上に持っているはずのスキルが、執筆スキルです。
報告書や論文の執筆を多くこなしてきていますし、上司や同じ分野の先輩方の厳しい目にもさらされて来ているので、文章力はそれなりにあるはずです。

企業では、短いものであっても文章を書く機会は多くあるでしょうし、社外に向けて書くという仕事もあるでしょう。
こうした時に、文章を書くスキルがあればとても役に立ちます。

専門スキル

うまく職種や業種を選べば、専門スキルが企業で生きることがあります。

文学や哲学では、文献を精読することが求められます。
その注意力や集中力、文字を読むというスキルが、出版業界などで生きることがあります
細かさや注意深さ、そして言葉の使い方など、編集に向いているのではないでしょうか。

経営学を専攻している場合、その考え方や知識は会社経営に生かせるでしょう。起業するのもありでしょうし、経営コンサルティングの会社もよいと思います。

社会学で調査を行うスキルがあれば、リサーチ会社で生かすことができます。アンケートを作ったり分析したりする力は役に立つでしょう。

この他、政治学の知見を武器に自治体で勤務する、教育学や語学のスキルを学習支援業に生かすというのも考えられます。

あくまで例ですが、意外にも文系の学問のスキルが生きる場所がありますね。

自分の弱みを知り、対策を練る

次に、強みを生かすことに加え、弱みが邪魔をしそうな仕事を避ける、ということも転職では重要な戦略です。文系研究者が苦手としそうなスキルを挙げてみます。もちろんあてはまらない人もいますので、ご了承ください。

対人コミュニケーション

文系研究者に多いのが、本を読んだり一人で考えるのは好きだけれど人とのコミュニケーションは苦手、というタイプです。
このようなタイプは対人コミュニケーションにおいてストレスを感じてしまったり、本来のスキルが発揮できないことにもなりかねません。

接客や営業などの仕事は避けた方がよいでしょう。

とはいえ、直接のコミュニケーションは好きではなくても、メールなど文字を介したコミュニケーションは得意だという人はいらっしゃいますよね。
職場での報連相やチームワークは必須ですので、どんな方法で情報のやりとりをするのか、さりげなく確認してみてもいいかもしれません。

マルチタスク

マルチタスクが苦手な人も研究者には多くいます。
自分の研究だけを継続するのは楽しいけれども、他の仕事を同時並行で進めるのはうまくできない、といったパターンです。

民間企業で働く際には、程度の差こそあれマルチタスクを求められることが多いです。
苦手だと感じている人は、その職種がどれくらいマルチタスクを求められるのかを調べてみたり、会社での具体的な業務の進め方について面接などでたずねてみると安心かもしれません。

次に、今から新たなスキルを身に付けるとしたら何がよいのか、考えていきます。

新たなスキルを身につけ、転職を有利にする

転職に向けてもしも新たなスキルを身に付けたい場合、以下の2つがおすすめです。

プログラミングスキル

まずはプログラミングスキルです。
資格を取っておくことで仕事の幅が広がります。

文系ではなかなか馴染みがありませんが、現在では転職者向けに多くのスクールが開講されています。
これまで研究者として毎日のようにパソコンを扱ってきていますし、対人コミュニケーションは苦手でもパソコンを相手にすることは得意だと感じる人もいるかもしれません。

また、プログラミングスキルは、分野が幅広く、文系でも扱えるものが多いのをご存じですか?
数学知識が必要になるのはゲーム開発や人口知能などなので、難しく考えることはありません。
未経験からでもプログラミングを一から学ぶことはできるのです。

独学でもネットで学べる時代ではありますが、目的に合わせて効率よく学びたい方はプログラミングスクールを通うのも手です。

FPや簿記

お金に関する資格もつぶしが利きます。
人気が高いのは、FP(ファイナンシャルプランナー)と日商簿記です。

そこまで難しくないという声もちらほら耳にします。

簿記は会社のお金の専門家、FPは個人のお金の専門家という違いがありますので、試しに自分が取れそうな方から挑戦してみてもよいのではないでしょうか。

事務系の職種に応募する際にもお金の資格があるだけで選択肢が広がります!

いずれのスキルも40代という年齢であれば、新たに挑戦するのに難しくはありません。検討してみましょう。

転職に迷ってしまったら?

それでも、転職先の選び方やそもそも転職すべきかどうか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな時は、転職サイトを活用してみましょう。

転職サイトは、スタッフが相談に応じ、あなたの能力や実績に基づいておすすめの転職先を紹介してくれるサイトです。登録・相談は無料でできます。
入力しながら自己分析もできて冷静にやりたいことを考えてみることもでしょう。
いくつかおすすめのサイトを紹介しますね。

40代ポスドクの未経験転職まとめ

  • 40代ポスドクも未経験転職が可能!
  • プレゼンや執筆など、研究者として伸ばしてきたスキルを生かして転職ができる。
  • 自分の専攻に関わる専門スキルも、業種や職種次第で十分に生かせる。
  • 苦手なスキルも自覚して、それが邪魔をしないような仕事を選ぶ必要がある。
  • 新たなスキルを身に付けるなら、プログラミング、FPや簿記がおすすめ。
  • 転職サイトの活用もおすすめ!

40代という年齢は若くはないですが、これまでに培ってきたスキルはしっかりとあるはずです。

十分に生かして転職ができるよう、まずは自己分析をしてみるとよいですね。

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