研究の道を志してポスドクにはなったけれども、「やっぱり転職したい」と思うこともありますよね。
求人検索をしてもなかなか希望する条件を満たさないとか、実際に転職活動をしてみたけれどもマッチングしなくて、転職がなかなか思い通りに進まないもの。
そんな時には、外資系に目を向けてみるのも1つの選択肢です。
外資系というと、みんな英語ペラペラでついていけないのでは・・・なんて考えがちですが、そんなことはありません。
この記事では、ポスドクから外資系企業への転職のポイントを解説します!
ポスドクは海外企業に転職できる?
まず、ポスドク研究者は外資系企業への転職はどれくらい可能性があるのでしょうか?
実は、ポスドクは意外にも外資系企業に向いているのです。
それは
- 基本的な英語力は身に付いている
- 企業側が博士に抵抗がない。
という理由によります。
①基本的な英語力は身に付いている。
外資系企業で求められる英語力は、どんな内容でも流暢にペラペラに話せることではなく、専門分野について一定の読む・書く・聞く・話す、ができることです。
ポスドクであれば、日常的に英語論文の読み書きは行いますし、国際学会での発表をするなど、それなりの英語力は身に付いています。
それは専門分野に限られたものですが、だからこそ活かせるのです。
③ 企業側が博士に抵抗がない。
外資系では内資系企業のように、博士号を持つ人に対する抵抗などはなし。
前例がないとか、スペックが高すぎて他の社員と合わない、というような理由で採用されないなんてことは基本的にありません。
むしろ外資系企業では、職位が高い人たちの中には修士号持ちや博士号持ちの人が多くいるのです。
ポスドクの海外企業転職のポイント
海外企業への転職を成功させるポイントです。
英語をブラッシュアップ!
やはり専門職ならば英語力は求められます。
今までに研究の中でそこまで英語を使っていなかったという人もいますよね。
読みはするけど話さないとか、書くのがやや苦手だとか・・・。
そんな人は、改めて専門の英語をしっかり押さえておきましょう。
余裕があれば、TOEICやTOEFL、IELTSなどを受けておくと英語力の証明になります。
また、オンライン英会話で会話練習もしておきましょう。
面接で英語を話すことになるかもしれませんので、面接で話すであろう内容を英語で準備しておくといいですね。
専門性を生かすことだけを考える
外資系企業では、専門職はその専門業務のみを担当します。
内資系の企業の場合、専門業務以外にもあまり関係のない仕事やいわゆる雑用もこなしますよね。
外資系ではそういったことはありません。
自分に関係のない部分には、それを専門に担当する人がいるのです。
ですので、内資系企業の一部では雑用ができることをアピールすることもありますが、それは不要ですしかえって専門スキルを疑われかねません。
ですので、自分の専門に自信を持ち、受け答えできる準備に徹するのがよいでしょう。
働き方や風土を確認する
外資系というととても柔軟なイメージがあります。
週休2日はあたりまえ、体調不良時は休むのが「義務」、有給の理由など問われない、週の半分は在宅ワーク・・・。
こうした企業もありますが、もちろんそうでないところもあります。
希望する部署の働き方や風土はしっかりと確認しておきましょう。
また、人事査定の方法もさまざまです。
場合によっては査定の基準を満たさないと辞職せざるを得ないこともあるようです。
特化型転職エージェントの利用
最後に、ポスドクが外資系企業に転職するのにおすすめの転職エージェントを紹介します!
内資系の通常の転職にもエージェントは必須ですが、外資系ならばなおさらです。企業の雰囲気など判断できないことも多いので、エージェントを積極的に活用しましょう。
- JACリクルートメント
外資系企業に強いエージェントです。
求人数もかなり多いです。
ハイクラス・エグゼクティブ向けとなっています。
35歳以上の人が多く転職しており、ポスドクの年齢にもおすすめですね。 - ランスタッド
ライフサイエンス業界とIT系に強いエージェントです。
対応エリア拠点も多いので、地方でも利用しやすいですね。 - エンワールド
アジア太平洋地域の企業を中心にしています。
正社員以外の雇用形態も扱っています。 - ロバート・ウォルターズ
正社員以外のハイクラス求人も扱っています。
海外ベンチャーも対象になっており、手広いですね。
これらの他、求人数の多いところとしてdodaやリクルートエージェントなどを含め、複数登録しておくといいですね。
ポスドクの海外企業転職まとめ
- 実は、ポスドクは海外企業に向いている!
- それは、研究の中で身につけた英語力や専門性を活かせるから。
- 海外企業転職のポイントは、まずは英語力をブラッシュアップすること。
- 余裕があれば英語力を示せるような検定試験を受ける。
- とにかくスペシャリストを目指すこと、予め働き方や風土を確認すること。
- 海外企業への転職にはエージェントのサポートが不可欠。
海外企業というと少しハードルを感じてしまいますが、ポスドクには意外にも向いているのですね。専門業務に集中できる環境は研究者をしていた人には嬉しいですね。
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