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ポスドクから転職して正社員になるには 民間転職のコツ教えます

ポスドク・非常勤講師の仕事

研究者を目指して博士号を取った後、ポスドクとして働き始めたものの、「やはり正社員に転職したい」ということもあります。

ポスドクというと、純粋に「ポスドク」という職に就いている場合もあれば、研究員として勤務している場合もあります。
これらはたいてい大学所属で、任期付きの職です。
また、非常勤講師の職を複数持って生計を立てているという場合もあります。

こうした状況から、「家族を養いたい」「安定がほしい」などの理由で企業の正社員に転職したくなる人もいるでしょう。

この記事では、ポスドクが転職して正社員になれるのか、そのためのコツは何なのか、解説します。

ポスドクも正社員になれる?

まず、ポスドクは民間企業で正社員に就けるのでしょうか?
結論としては、就ける可能性は十分にあります。

理由を以下の通り。

  1. 年齢が比較的若い
  2. 基本的なPCスキルは身に付いている
  3. 何かしらアピールできる点は必ずある

①年齢が比較的若い。

平均的にポスドクというと年齢が比較的若く、20代や30代の人が多いです。
その年代であれば未経験転職でも新たなスキルを身に付けられますし、企業側からもそれを期待されます。
これからキャリア形成をする人材とみなされ、それなりに市場価値はあるでしょう。

②基本的なPCスキルは身に付いている

研究を何年かしていれば、オフィスの基本的な扱いやパソコンそのものの使用に問題はないはずです。
加えて、研究分野に関連するソフトなどが扱えればアピールポイントになります。

③何かしらアピールできる点は必ずある

PCスキル等以外にも、研究に従事してきたということで評価される点は必ずあります。
1つのことをコツコツと遂行できる力や集中力、文章を読んだり書いたりすること、分析・考察能力など、研究で培った力をアピールできます。

ポスドクの転職のコツ①:仕事の選び方

では、ポスドクが民間企業に転職するにはどのようなコツがあるのでしょうか。

研究分野に応じて職を選ぶ

まずは、自分自身の研究経験を基に、そこからかけ離れない範囲で職を選ぶ方法です。

理系の一部はこの方法が比較的行いやすく、これまで研究に使用してきたマシンやソフトが使えるような職を選択するという方法があります。
正社員の企業研究職も含めて、ITエンジニアやメーカーでの開発、建築関連など、自分の研究経験が応用できる職はあるはずです。

文系の場合は研究分野に直結する職というのは非常に少ないです。
しかし、例えば経済学・経営学系であれば経営コンサル、法学系であれば法律事務所のパラリーガルなど、自分の関心に近い領域での求人も探すことができます。

研究分野にこだわらず、職を選ぶ

研究分野にこだわりすぎて、選択肢がなくなってしまうこともあります。
そこで、あえて研究分野にはこだわらないという方法もあります。

それは、1つは自分の現在持っている他のスキルを発揮できる職を探すという方法です。
これまで研究をする中で培ってきた、分野に関わらないスキルに繋がるものです。

例えば、

  • 英語論文を速読するのが得意であるとか
  • プレゼンでスライドを作成するのが上手だとか
  • 報告書作成なら任せてほしい

というような、研究の基本的な方法に関わるスキルです。

研究者をしているとこうしたスキルはある程度身に付いていて当たり前に感じてしまいますが、それらのスキルを求めている企業もあるのです。

ポスドクの転職のコツ②:アピールの方法

次に、これらの経験やスキルをアピールする方法を考えます。

自己分析はしっかりと

せっかくスキルを持っていても、研究者は自己アピールがあまり得意ではありません。
自分の研究のアピールならば得意かもしれませんが、自己分析をする機会がこれまでほとんどなかったからです。

企業への転職においては、必ず自己分析をしましょう。
自分の強みがどんなところにあるのか、エピソードを挙げて説明ができるようになるとよいですね。
また、これまでの研究を通してやりたかったこと、これから転職して成し遂げたいことを言語化しておく必要もあります。

自己分析のサポートには、無料の自己診断ツールがおすすめです。
最近では就職・転職活動に役立つ自己分析アプリも多数でています。

心理学に基づいたものもあるので、徹底的に自己分析をしてみるのもいいかもしれません。

面接練習も十分に

研究者はまた、他者との対話があまり得意でない人もいます。

研究について発表をしたり、授業で学生に教えたりと一方的なコミュニケーションは比較的得意としています。
が、他者の用意した土俵で、相手のペースで話を進めることに不慣れであったりします。

面接に自信がないという場合は、転職エージェントで相談したり、家族に聞いてもらったり、自分で動画撮影して見てみる、といった方法がおすすめです。

転職エージェントを活用する

先ほど少し触れましたが、転職にあたっては転職エージェントの活用が必須です。

いくつか例を挙げます。

  • アカリク…院生・ポスドクのための就活サイト
  • WDB…理系研究職の求人サイト
  • 博士情報エージェント…博士課程在籍者やポスドク、研究者のための転職エージェント

ポスドクからの転職は一般的な転職とはやはり異なるので、ポスドクを専門的にサポートしているエージェントを利用するのが賢いでしょう。
もちろん、登録をして情報を得るために一般的な転職エージェントを活用するのもおすすめです。

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ポスドクの民間転職まとめ

  • ポスドクの民間転職は可能。年齢的にも無理がなく、アピールできるポイントも十分にある
  • 転職のコツは、今までの研究分野で選択できない場合、研究分野にこだわらないこと
  • もう1つのコツは、自己アピールができるよう準備すること。自己分析、面接練習を入念に行う
  • 転職エージェントは必須。ポスドクを専門的にサポートしてくれるエージェントが複数あるので、相談するのがおすすめ

ポスドクであれば、年齢や経験を考えても転職はそこまで難しくなさそうです。利用できる資源をフルに活用して、転職を成功させちゃいましょう。

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